こんにちは、松久です。
昨年(2023 年)、デザインチームに新しいデザイナーが加わりました。新しいデザイナーがすぐ活躍しやすいようにオンボーディングを実施しました。
デザインチームでのオンボーディングとは
デザインチームでのオンボーディングが久しぶりなので、改めてオンボーディングの目的を定めました。
- 入社してきた人が、早く実力を発揮しやすくすること(自分がチームでやっていけそうという感覚を手に入れる)
- 入社している人が当たり前と思っていたことを改めて確認する機会になること
目的を「入ってくる側」「受け入れ側」の 2 つに分けて、オンボーディングの実施計画を用意しました。
受け入れ側のオンボーディングの目的は、ドキュメントにもなんもなっていないことを言語化してみることで、説明できる状態を目指しました。また、そもそも「当たり前」と思っていることについて、指摘をもらわないと気付けないことが増えているという認識で「指摘をもらおう」と心がけました。
入ってくる側のオンボーディングは、受け入れ側が「お手並み拝見」にならず、チームでやっていける手応えを 3ヶ月で持ってもらい、チームメンバーとして活躍できている状態を目指すことにしました。
オンボーディングでの「お手並み拝見」については下記を読み参考にしました。
チームで成果を出すためには、環境や仕組みは大切な基盤です。理想には至らないですが、この機会にできる限りのことをしました。
事前準備できたこと
オンボーディングに合わせて、いくつかの事前準備をしました。準備は大きく分けて、下記の 3 つです。
- 情報の整理
- ツールの準備
- 活動のガイドライン
具体的には下記のような取り組みをしました。
ドキュメント(esa)を整備しました。
過去に書いて古くなったものを更新したり、削除したりしました。散乱しているのもあったので、ディレクトリーも整備しました。ただ、今も見つけては整備していますが、一度整備したので、だいぶ楽です。 あと、ブログも役立ちました。過去にチームで何をしたのか、ブログに書いておいて良かったです。
アカウントに関する情報確認をしました。
エンジニア向けのアカウント準備手順はあったのですが、デザイナー向けはない事に気づいてドキュメントにしました。Adobe のことや素材集など、デザイナーしか使わない情報は足りていないことに気づき、書き起こしたり更新したりしました。
Figma のデータを少し整理した。
ファイル名とか、過去の制作物とかを整理しました。 整理していて、Figma の group や section の良い名前の付け方の方針などがあると良いかもと気づきました。今回はそこまではできていません。
習慣になっていることについて言語化した。
他の会社でもやっていそうだけれど、ちょっと違うかも、ということについてドキュメントを更新し、改めてチームに説明をしました。改めて説明をすると「そうだった、そうだった」と形骸化していないか確認する機会になりました。
事前準備できなかったこと
事前準備したかったのですが、できていない点も有ります。 「食べチョク」らしさについてまとめることができませんでした。最も根幹なところですが、言葉にしきれないところがあり、まとめられずでした。
オンボーディングの成功のための 3 ヶ月目標
事前準備の 1 つが、新しいチームメンバーの 3 ヶ月目標です。 新しいチームメンバーが、なるべく早く活躍してほしいとは思いつつ、ある程度の時間は必要です。そこで、オンボーディングの期間を 3 ヶ月(100 日後)として、段階的に活躍の場を広げるような目標設定をしました。
- 1 ヶ月目:会社やチームメンバーの理解
- 2 ヶ月目:経験のある業務で何かしらの成果を出す
- 3 ヶ月目:チームへの提案
目標設定をする方法については下記を読み参考にしました。
周りのことを知ってもらい、活動をした結果の影響範囲が時間を経て広くなるように目標を設定し、達成した状態を共有しました。
3 ヶ月目標達成のために支援する活動
目標を設定して終わりにせず、目標達成のために、いくつか準備をしました。
1on1 の実施
最初の月は、私と毎週 30 分実施して話し相手となるようにしました。 また、デザインチームのメンバーともお話をする機会を作り、人となりを知ってもらう時間を作るようにしました。その後、チーム外の人とも 1on1 をすることで、「会社やチームメンバーの理解」を促進できるようにしました。
デザインチームのモットーの定義
デザインチームは、フルリモートの人も多くいるチームなので、個別で動いてしまうことが多く、チーム感に欠けやすところがあります。そこで、活動のモットーを決めて、2 日に 1 回はチームに言うことで、どんなことを大切にしているのか全員で合わせるようにしました。
Slack で広い領域に伝えられるような施策をお願いする
知ってもらうためにも、色々なチームメンバーに知ってもらえるような施策をお願いしました。入社された人のことを知ってもらう機会となりました。
他にも、デザインレビューを一緒にすることで、「らしさ」を共有したり、普段使っているツールや命名のクセなども知ってもらいました。
おわりに
チームに入ってくれた人が早く活躍してくれるためにも、オンボーディングをキッカケにして足りていないことや、日頃の業務をやっている理由を改めて確認できました。 まだまだ至らないことも多いですが、オンボーディングをキッカケにチームが大きくなることで、「食べチョク」の改善が進みやすくなるようにしていきます。