食べチョク開発者ブログ

食べチョクエンジニアによるプロダクト開発ブログ

「あ、面白そう」と思ってもらいたい。カジュアル面談の中身をザクッと公開します

f:id:vividgarden-tech:20211206111602p:plain この記事はビビッドガーデン Advent Calendar 2021 の4日目の記事です。

こんにちは。ビビッドガーデンのプロダクト開発チームで採用と組織開発を担当している平野です。 簡単に自己紹介をすると、「webエンジニア歴8年」「ビビッドガーデンには3年前に入社してここ1年半は採用にコミット」「好きなものはビールとハロプロとパデル」という人です。

ビビッドガーデンではプロダクト開発に関わる人の採用において、候補者の方との相互理解というのを重視しています。 すなわち候補者の方にはビビッドガーデンの良いところと課題となっているところを「そんなとこまで?」というレベルまで知ってもらおうと思っており、その起点となる場がまさにカジュアル面談だと捉えています。

この記事ではプロダクト組織のすべてのカジュアル面談に出席している私がカジュアル面談の弊社における立ち位置実際にどんな話をしているのかという部分を書くことで、応募者の方にとってカジュアル面談がより価値のある時間になる手助けができれば・・・と思っています。

カジュアル面談にかけてる思い

我々としては応募者の方に「ビビッドガーデンで働くとどんな価値が得られるか」を理解してもらうこと、さらに砕けた言い方をすると「あ、面白そう」と思ってもらうことがカジュアル面談のゴールだと定義しています。

応募者の方に時間を割いてもらっているので基本は応募者の方が聞きたい話を丁寧にさせて頂くのですが、「そもそもどんな働き方をしたい方なのか」「どのくらいビビッドガーデンのことを知っているのか」ということ応募者の方にお聞きして、それに合わせて弊社からさまざまな情報をお伝えしています。

しかし今やプロダクト開発に関わるメンバーの採用はどんな職種でも「選考する側」「選考される側」というものはなく「お互いがお互いを選考している」という状況です。 その上選考フェーズにおいては候補者の方とお話できる時間は非常に限られています。

限られた時間の中で弊社で働くことに価値を感じて頂く為に、ついついポジティブな面だけを強調してしまいがちですが、キャリアの方向性などにミスマッチの懸念があればお互いのために必ずそれをお伝えするようにしています。 相手をリスペクトしながら飾ることなくストレートに話を伝えあう弊社の雰囲気を私自身が体現すべきですし、そのためにカジュアル面談は「あくまでカジュアルなので〜」という感じではなく本気で、誠意を持って取り組んでいます。

こう書いてしまうと堅苦しい印象もありますが、お話自体はカジュアルに楽しくさせていただいております。カジュアル面談への応募は本当に、本当にカジュアルにしてください〜!

カジュアル面談の実際の流れ

ごあいさつ

カジュアル面談は主に私と現場メンバーのペア体制でやっており、最初に我々の自己紹介をさせてもらっています。応募者の方には自己紹介は求めていません。

そのままアイスブレイクを兼ねて「お互いのカジュアル面談のゴール」「お聞きしたいこと」を確認させてもらいます。「転職を考えていて、開発体制などの内情を詳しく知りたい」「転職はあまり考えてないが興味はある会社なので話を聞いてみたかった」「実家が農家でビジネスモデルについて知りたかった」などのお答えをいただきます。なんでもござれです。 あわせて「これは選考ではないので我々から何かしら判断をするということはありません」ということをお伝えしています。

弊社について

応募者の方が「お聞きしたいこと」次第で順番は左右しますが、カジュアル面談が終わったタイミングではすべての応募者の方が弊社に関する理解度が一定レベルになるようにお話するよう心がけています。 基本セットとしては以下内容をお伝えしています。

  • 何をしたい会社なのか
    • 会社のミッションとビジョンについて
  • そのために何を作っているのか
    • 食べチョクというプロダクトの詳細説明
  • それをどう作っているのか
    • 開発組織の話(ユニット制、技術スタック)
  • どんな人が関わっているのか
    • メンバーの紹介
  • 今後どうしていきたいのか
    • 今期と中長期に何をしていきたいのか
  • そのためにどのような人を増やしたいのか
    • 職種に応じてお伝えします

ここでは専用のスライド資料(今月中に公開予定です!!)を使って説明しながら、所々止まって「気になったところありますか?」「もっと深く知りたいところはありますか?」「逆にこちらから聞いてもいいですか?」という形で対話形式で話を進めています。事業の話、開発の話、会社の話、なんでもござれです。

また、具体的に理解してもらうということに重点を置いていて、実際のプロダクトの画面、Slack(社内の雰囲気理解)、GitHub(プロダクトチーム以外も使っています)、ユーザーからの反響(Twitterなど)も画面共有して見てもらうようにしています。(機密情報は伏せています)

多くはこの過程で応募者の方の「聞きたかったこと」をカバーするのですが、必ず「気になっていた点はクリアになりましたか?」と確認させてもらっています。

締め

全体を通じて大体45分で終了となります。最後に聞き逃したことが無いかを確認させてもらいます。面談終了後でもいつでも連絡いただければすぐに回答しますともお伝えしています。

興味がある方には今後の選考フローに関する説明をしますが、この場で選考に進むかどうかの意向確認は行っておりません。持ち帰っていただいて一言「選考に進みたい」とご連絡いただければすぐに次の選考へとご案内しています。

しかしこの場で選考に進む意思を口頭で伝えていただく方、面談終盤に「今チャット送りました」と言ってくれる方、面談終了1分後にチャットを送ってくれる方も多いです。素直に大変うれしい気持ちになります。

お時間頂いたことに感謝して終了となります。

よく聞かれること

ビジネスモデルが農協とバッティングしてそうだけど、大丈夫なの?

提供しているサービスやターゲットには違いがあるものの、生産者の方への価値貢献という側面では同じ方向を向いている同志というお話をしています。

代表秋元のブログに詳しく記載があるので、気になる方は是非そちらも読んでみてください。一部引用します。

・提供しているサービス価値は異なり、すみ分けができていると認識しています。結果として農協さんに呼んでいただいて講演させていただくことも多々あります。

・皆さんが「一次産業を良くしていきたい」という共通の想いを持っています。 note.com

サービスの成長と共にプロダクト組織はどう変わりましたか?

1年半前まではwebエンジニア3-4人という体制でやっていましたが、今となっては以下の各職種のメンバーが在籍しており40名に迫る組織となっています。

  • webエンジニア
  • モバイルエンジニア
  • インフラエンジニア
  • QAエンジニア
  • データアナリスト
  • UIデザイナー
  • PdM

組織体制という観点では1つのチームがすべての開発を受け持っていた形から、プロダクトに対して定められたミッションを複数のユニットがそれぞれ自律して取り組むという体制に。

開発方針という観点では「作る、リリースする」ということが目的になりつつあった状態から、どのくらい価値提供ができたかという軸での分析を元に仮説検証を重ねて探求と学習を進める体制へと変わりました。

この部分は1年前から角谷さんに手伝ってもらっており、一緒に議論し続けて今の形になっています。現在も継続議論中です。 offers.jp

体制に関してはゴールは無いので、今後も常にアップデートし続ける、変化を歓迎するという姿勢を取っていきます。

エンジニアの評価制度はありますか?

昨年末に制定したものがあります。 簡単に説明するとにグレード毎に期待成果と年収が記載されており、メンバー各々がそれに沿った形で目標設定をしています。 半期ごとに評価が行われますが評価者との中間評価と毎月の1on1、私や各チームのリードメンバーとの毎週の1on1で軌道修正を図っています。

しかしこの評価制度はまだまだベータ版だと思っており、エンジニアが出す価値をちゃんと評価できているだろうかという観点ではまだまだ改善の余地があると思っています。 今月に評価制度のアップデートがありましたが、引き続きアップデートを重ねていく予定です。

どんな人がいますか?

プロダクト組織は全員中途入社で、出身企業はベンチャーからSIなどひとくくりにはできないくらい多様です。 しかしマインドという観点では皆下記2つの考えを持っています。

  • 自分の手でプロダクトを作り、それが誰かの課題を解決し、その様子が手にとるように分かる環境で働きたい
  • より良いプロダクトを作るために、慣れた体制や技術に固執せず、変化やアップデートすることを歓迎する

このマインドに加え「生産者の方への価値貢献」が全メンバー自分事化している点がチーム全体が一体感を持って前に進める秘訣だと感じています。

「実家が農家でした」などの農業バックグラウンドがあるメンバーは多くないのですが、 それでも生産者の方に関わるという事が自分事化するのは日常的に生産者さんの声やフィードバックが聞こえるプロダクトという特性のおかげだと思っています。

おわりに

ご覧いただきありがとうございました。 ビビッドガーデンは11月をもって6期目に突入しました。

1年前はエンジニア数人とデザイナーでがむしゃらに作っていた感じでしたが、1年で複数の少人数チームが自律的にデリバリーと仮説検証を進める体制へと大きく進化しました。 6期目はさらなる価値提供のために「より深くより広い領域で仮説検証をする」、「デリバリーを安定的に行う開発基盤を強固にする」という2点を実現させたいと思っています。

会社としても立ち上げ期から拡大期に一気に変わってきた状態です。ドラスティックに環境が変わり続ける現場にてより多くのメンバーと一緒にお仕事を楽しみたいと思っています。

カジュアル面談は以下媒体より申し込みが可能です。

Meetyでカジュアル面談

選考フローも必ず最初にカジュアル面談をはさみますのでこちらでエントリー頂いても大丈夫です。エントリーの時点では履歴書等必須ではありません。 herp.careers

それでは、カジュアル面談にてお会いしましょう!